これは、高校の修学旅行の時に韓国に行った時の話だ。
ロッテワールドの話は何日か前の、タイトル「ロッテワールド」
を読んでほしい。
うちの高校は、男女比率、男1、女3の学校だ。
もう、ほぼ女子に権力が傾いていた。
そんなうちの学校と、現地のソウルの水原(スーウォン)高校との交流会が、今回の修学旅行のプランには組まれていた。
しかし。
うちの学校の教師達は何を思ったのか、
水原高校は男子校だったのだ。
そんなの危険に決まっている。巨大合コンの幕開けだ。
不安を残しながらバスで水原高校に向かい、体育館に並んで順番に入っていく。
…中から歓声が巻き起こっている。
「あ、歓迎されてんだなぁ」
と安心してた僕がバカだった。
そう。あれは歓声ではなく、おたけびだった。
「うぉぉぉぉぉおおおおおおおおおおおお!!!!」
体育館全体が重低音と、それによる揺れに包まれていた。
「うぉぉぉぉぉ(女だ!)おおおおおおおおおおおお(女だ!)」
うちの男子、全員入場時にドン引き。
そのあと、ワンペアを組まされた。
僕の相手は、未だに忘れもしない。
パクショウチャン。
パクショウチャンと韓国語、英語、日本語を交え会話を楽しんだ。
そして、ステージでは、水原高校の生徒が、テコンドーやバンド演奏をしてくれた。
その後、プレゼント交換の時間がきた。
僕は、けん玉をプレゼントした。
包装から出し、喜んで遊んでいるパクショウチャン。
次にパクショウチャンから、袋を渡された。
ちょっとドキドキしながら中から出すと、それは
カルガモの置物だった。
しかも二羽。
100均に置いてそうなやつだ。
喜んだフリって人間、簡単に出来る事を、この交流会で学んだ。
メールアドレスを交換し、水原高校を後にした。
しかし、帰りのバスの中では、泣きまくってる女子や、それを一生懸命フォローしている女子がたくさん。
どうやら、肩を組まれたり、色々されたらしい。
他のクラスの女子と付き合ってる男子は、メチャメチャ切れてたりと、車内は荒れ放題だった。
そして、修学旅行が終わり帰国した。
何日か後にパクショウチャンから英語でメールが届いた。
「この間はありがとう。楽しかったです。」
的なメールだった。
僕も、
「ありがとう。楽しかった。また韓国いきたい。」
的なメールを送った。
ここまで、たった1ターンである。しかし、その後返ってきたメールに僕は愕然とした。
パクショウチャンより
「誰か日本の可愛い女の子を紹介してくれ。」
…きみら、飢えすぎ!!